徳島J2降格…1年間ずっと最下位
「J1、C大阪3-1徳島」(22日、金鳥スタ)
徳島は5試合を残し、初参入したJ1から1年での降格が決まった。最下位も確定した徳島の選手は一様に憔悴(しょうすい)した表情を浮かべ、小林監督は「一度も順位を上げることができなかった。前半戦でもう少し徹底して守備をするべきだったかもしれない」と表情を曇らせた。
前半8分に先制したが、7分後にオウンゴールで追い付かれ、後半にPKなどで2点を奪われて敗れた。堅守速攻を掲げながら、守り切れない今季の戦いぶりを象徴するような敗戦だった。
開幕から9連敗。大分と山形をJ1昇格1年目で残留させた手腕を持つ指揮官も「思った以上に厳しかった」。夏にFWアドリアーノら実力者を獲得したが、時すでに遅し、の印象は否めない。
昨年度の徳島のチーム人件費が約6億円だったのに対し、J1クラブの平均は約14億円。新田社長は新たな挑戦に向け「平均以下の数字だが、継続的にJ1を戦うクラブの人件費レベルまで上げることができた」としたが、力の差は歴然だった。