C大阪、逆転負けでJ2降格ピンチ
「J1、C大阪1-3甲府」(2日、ヤンマー)
17位のC大阪が甲府に1-3で逆転負けし、次節にもJ2に降格する可能性が出てきた。
ゴール裏に掲げられた「絶対残留」の横断幕が秋風に力なく揺れる。C大阪が崖っぷちに立たされた。勝ち点3差で追う、残留争いのライバル甲府との直接対決に痛恨の逆転負け。残留圏内の15位清水との勝ち点差は4に開き、次節にも07年以来のJ2降格が決定する。
誰もが現実を受け止め切れないでいた。前半25分にリーグ戦4得点目となる先制弾を決めたFWカカウは「別の日に話したい」と頭を下げた。J1通算100試合出場となったMF扇原は「頭の整理ができていない」と絞り出したが、その声は怒りに震えていた。
8試合ぶりに前半リードで折り返すも後半に戦況は一変。大熊監督が「強いメンタリティーを出せなかった」と振り返ったように、同17分に追い付かれると負の流れにのみ込まれ守備が崩壊。11分間で3失点を重ねた。
約3週間の中断を挟み、次節は勝ち点4差の14位仙台と対戦する。最終節には16位大宮との直接対決も残している。MF楠神は自らに言い聞かせるようにつぶやいた。「まだ終わったわけじゃない」-。