C大阪ドロー…J1残留へ首の皮一枚
「J1、仙台3-3C大阪」(22日、ユアスタ)
C大阪は助っ人の一撃がJ1残留へかすかな望みをつなぎ止めた。1点を追う後半48分、ゴール右寄りでボールを受けた元ドイツ代表FWカカウが逆サイドのネットを強烈に打ち抜いた。ロスタイムの劇的同点弾。右足に込めたのは悔しさだった。「ベンチにいる間は先発で出られなかった悔しさをコントロールすることに集中していた」とカカウは明かした。
負ければJ2降格の可能性もあった大一番で屈辱の先発落ち。後半35分から途中出場すると直近8試合で5得点目となるゴールで自らの価値を証明した。
一時は2点差を追い付き、後半43分に再びリードを許す絶望的な展開も何とか引き分けに持ち込んだ。だが、残留圏内の15位清水との勝ち点差4を縮めることはできなかった。
残り2試合。次節鹿島戦(29日、ヤンマー)に敗れた時点で07年以来のJ2降格が決まり、勝つか引き分けでも14位仙台と清水の結果次第で降格する。危機的状況に変わりはないが「一人一人が責任を持って戦い抜くことだ」とカカウは力を込めた。