G大阪ガンバった!逆転V&3冠へ望み
「J1、浦和0-2G大阪」(22日、埼玉)
2位G大阪が、首位浦和との直接対決を2-0で制し、勝ち点2差と迫った。3位鹿島は川崎に2-1で勝ち、4位鳥栖も徳島を1-0で下した。残りは2試合で、4チームに優勝の可能性が残っている。
希望をつないだ。負けられない戦いで、勝者となる力を今のG大阪は持っている。指揮官の采配にイレブンが応えた。後半26分からの11分間で、長谷川監督は攻撃的な3選手を投入。そのカードがズバリ、的中した。
後半43分、最初にピッチに入ったFWリンスが3番目に入ったFW佐藤へラストパス。ゴール右隅に流し込みスコアは動いた。ロスタイムには、2番目に投入されたMF倉田がドリブルからズドン。間もなく試合終了のホイッスルが鳴ると、真っ赤な敵地にG大阪の応援歌が響き渡った。
「交代した選手が結果を出してくれた。ここに今のガンバの強さがある」。指揮官は胸を張った。監督だけではない。MF今野が「サブの質が高い。チーム力で浦和に勝った」と言えば、DF岩下も「1つになって戦えている」とうなずいた。全員の力で勝ち取ったナビスコ杯で得た自信は本物だと、2本のゴールが証明した。
ただMF遠藤は「僕らはまだトップじゃない」と話した。負ければ浦和の優勝が決まる大一番を制したとはいえ、G大阪はこの1勝で首位との差を縮めただけ。最大14あった勝ち点差は、今季“最接近”の2となった。「流れはきっと変わると思う」と長谷川監督。土壇場で引き寄せた3冠奪取の流れを、手放すつもりは毛頭ない。