「Ｊ１、徳島-Ｇ大阪」（６日、ポカリ）

　Ｊ１最終節の９試合は６日、各地で行われる。勝てば９年ぶりの２度目の優勝をほぼ確実にする首位Ｇ大阪はアウェーで徳島と対戦。２位浦和は名古屋と、３位鹿島は鳥栖といずれもホームで戦う。Ｇ大阪は５日、吹田市内で非公開調整。ＦＷ宇佐美貴史（２２）は歓喜のビールかけを誓った。８年ぶり２度目の優勝に望みをかける浦和は、さいたま市内で調整。ＤＦ槙野智章（２７）は、アジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）出場権を決めた、２年前の最終節・名古屋戦での弾丸ＦＫの再現を狙う。

　決戦の時が来た。約１時間の最終調整を終えたＧ大阪のＦＷ宇佐美は「みんなでドンチャン騒ぎして、ビールかけをするのが理想でありノルマ」と、自信満々に話した。

　リーグ制覇が目前に迫り、優勝報告会で行うビールかけの準備も着々と進んでいる。場所は既に手配済みで、肝心のビールについても、クラブ広報によると「今かき集めているところです」。

　観戦チケットは既に完売。歓喜の瞬間を見ようと、大阪からも多くのサポーターがかけつける見込みだ。会場のポカリスエットスタジアム（鳴門）は改修工事をほぼ終了し、約２万人が収容可能。Ｊ２に昇格して以降の過去最多観客数は、０９年８月の愛媛ＦＣ戦での１万３４７３人で、徳島側も「クラブレコード更新は間違いない」と皮算用する。大混雑を予想して警備員も通常の倍に増員する。

　９年ぶりの栄冠へ準備は万端。この日の最終調整も「みんな楽しくやっていた（長谷川監督）」とピリピリムードとは縁遠い。「楽しみの方が大きい。点を取れる気はなんとなくしている」と、これまで１５試合で得点し、１３勝２分けのエース宇佐美も気合十分。選手はきっとプレーで応えてくれる。