大宮、最終戦完勝もむなしく降格
「J1、大宮2-0C大阪」(6日、NACK)
残留争いは大宮の16位が決まり、来季J2に降格。C大阪を下したが、15位清水が甲府と引き分けて残留を決めた。
16位の大宮は勝っても、15位清水が負けなければJ1に残留できなかった。2-0で終了の笛を聞いた選手に喜びはなく、ピッチが静まりかえった。DF横山は「(他会場の結果を知る)ベンチの雰囲気を見て、これは駄目だなと思った」と肩を落とした。
2点目を挙げたムルジャが「完璧な内容で圧倒した」と自賛した通りの完勝だった。前半21分の先制点はズラタンが右から鋭く切れ込んでパスを出し、中で待ち構えた金沢が右足で左隅へ。後半5分の2点目は素早く華麗なパス回しで相手守備を崩して奪った。
全34試合でこの水準の戦いができたら残留していただろう。選手会長の渡部は「年間を通して、もったいない試合が多かった。そのつけが回った」と唇をかんだ。
大熊前監督の解任を受けて8月末にコーチから昇格した渋谷監督について、鈴木社長は「継続して任せたい」と話した。48歳の指揮官は来季に向け「失敗から学ぶことはある。気持ちを切り替えて、はい上がらなければ」と言葉に力を込めた。