13歳久保建英バルサ退団、日本帰国も

 サッカーのスペイン1部リーグ・バルセロナの下部チームに所属している13歳の久保建英(くぼ・たけふさ)が同クラブを退団するとの見方が出てきた。31日のスペイン紙エル・ムンド・デポルティボが伝えた。

 30日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、バルセロナが2015年中に選手を獲得することを禁じている国際サッカー連盟(FIFA)の処分を妥当だと判断したもの。問題の発端は同クラブのスペイン外からの未成年選手の登録に違反があったとするもので、バルサ下部組織では久保を含む7選手(※注)が試合出場を禁じられている。

 同紙によると久保は、最近1年半の間、試合に出られず練習だけで、父は日本に居て、母がバルセロナという状況での生活を強いられている。現在はクリスマス休暇で日本へ一時帰国しているが、CASの決定により状況が好転しなければ、そのままバルセロナへ戻らない可能性があることを関係者に伝えているという。

 なお、バルセロナはCAS及びFIFAの見解は“不当だ”として別の方法で、クラブの考えを正当化するための法的措置を取るとの姿勢を見せている。

 (※注)FIFAの処分が下された4月の時点でバルサ下部組織には10人の処罰対象選手がいたが、うちEU圏内のフランス人選手一人は16歳を迎え対象外に、オランダ人選手は同国クラブにレンタル移籍中で同組織にいない。

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