アジア杯連覇へ本田、6戦ボディー作る
「日本代表合宿」(8日、セスノック)
サッカーのアジア杯で2連覇を目指す日本代表は8日、オーストラリア南東部・セスノックでの合宿を打ち上げ、1次リーグD組初戦のパレスチナ戦が行われるニューカッスルへ移動した。FW本田圭佑(28)=ACミラン=は「6試合すべてで、いいパフォーマンスを出す」と、“6戦ボディー”を作り上げると宣言した。
大きな目がギラリと光った。セスノックでの最後の練習を終えた本田は「(初戦まで)まだ時間はある。今、100%である必要はない。試合を重ねることで状態を上げていきたい」と調整法を語った。
決勝までの道のりを見据えて“6戦ボディー”を作る。「もちろん、初戦から(状態を)上げてキープするのが理想だが、人間の体はそうはできていない。でも、6試合すべていいパフォーマンスを出したい」。酷暑のオーストラリアで、中2~3日のペースで進む大会日程を考慮し、徐々に調子を上げる必要性を語った。
前回大会を知るからこその考えだ。チームは優勝し、自身は大会MVPに輝いた。「危機感を持っていかないといけない」と言い続け、海外メディアからのインタビューにも「Security is the greatest enemy(油断大敵)」と、ことわざを交えて答えた。
練習前にはセスノック市からの激励セレモニーが行われ、本田は記念撮影時にウォンバットの赤ちゃん(生後8カ月)を手渡された。「むちゃぶりやった」と照れ笑いし、大会マスコットのウォンバットを頭上に掲げると、集まった観客から大歓声が起きた。
1児の父でもある本田らしく、赤ちゃんウォンバットに満面の笑み。即座に「あれで盛り上がって試合に勝てるならば、そんなに楽なことはない」と気を引き締めた。6試合を戦い抜き、1月末にはウォンバットの代わりに、本物の優勝トロフィーを掲げてみせる。