星稜・鈴木 日大藤沢のディエゴつぶす
「全国高校サッカー選手権・準決勝、星稜-日大藤沢」(10日、埼玉)
サッカーの全国高校選手権は10日に埼玉スタジアムで準決勝が行われる。3大会連続で4強入りしている前回準優勝の星稜(石川)は9日、日大藤沢(神奈川)戦に向けて静岡県御殿場市内で最終調整。主将のDF鈴木大誠(3年)は、相手のFW田場ディエゴ(3年)封じを宣言した。
星稜は3試合1失点と堅い守備を誇る。それに対して、日大藤沢は4試合で10得点と抜群の攻撃力が持ち味。勝敗を左右するのが星稜の守りの要・センターバックの鈴木と、得点ランクトップタイの3得点を挙げている日大藤沢・田場のマッチアップだ。
星稜は前夜のミーティングで、日大藤沢の準々決勝の映像をチェックした。勝利には田場封じが欠かせないと確認。鈴木は「10番(田場)は小さいけどドリブルがうまい。体が大きいボクの両脇にもぐり込んでくると思うので、そこで仕事をさせちゃいけない。1対1では負けない」と言い切った。
年末に交通事故に遭った河崎護監督(55)は入院中。木原監督代行を通じて準決勝に向けて指示を送ってはいるものの、実際の指揮は難しそうだ。まとめ役として、監督不在を補ってきた鈴木は「今までの恩返しをしたい」と語る。卒業後は筑波大へ進む。その前に田場を封じ、病床の指揮官へ吉報を届けたい。