発起人の吉田万感…スタジアムは満員

 「慈善試合、KOBE DREAMS3-2JAPAN STARS」(17日、ノエスタ)

 阪神・淡路大震災から20年となった17日、サッカーの元日本代表とJ1神戸の現役、OB選手が対戦する「阪神・淡路大震災20年 1・17チャリティーマッチ」(デイリースポーツなど主催)がノエビアスタジアム神戸で行われた。大会発起人であり、13年まで神戸に在籍したMF吉田孝行アンバサダー(37)は「感謝の一言です」と万感の表情を浮かべた。

 2万4052人が詰めかけた満員のスタジアムを見て、万感の思いがこみ上げた。イベントに賛同した51人の仲間とともにピッチに立ち、「少しはメッセージも伝わったかな」と顔をほころばせた。

 「必ず点を取る」と意気込んで臨んだ。前半7分、DF三浦淳のCKに合わせたが、シュートは枠を外れた。「あれは入れないと。現役だったら違ってたかな」

 後半34分には、ボールを奪い好機を作る。「シュートを打とうと思ったんだけど、憧れのカズさんが横にいたから」と、中央にパス。FW三浦知の得点を演出した。「決めるのはすごい」。憧れの背番号11は、この日も会場を沸かせてくれた。

 参加者の管理は全て吉田が行った。一人一人に直接電話を掛け、参加を呼びかけた。仲間は温かい言葉と共に、快諾してくれた。前日には「JAPAN STARS」のMF名波から「お前が一人一人に電話をした、その思いが伝わったんだよ」という言葉ももらった。「みんな僕と同じ思いで戦ってくれた」。大成功だった。

 試合後には、全員で“神戸賛歌”を歌った。♪共に傷つき、共に立ち上がり、これからもずっと歩んでいこう-。絶対に忘れない。その思いは変わらない。

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