サンフレ社長 広島市長選出馬を表明

 J1サンフレッチェ広島の小谷野薫社長(51)が17日、任期満了に伴う4月12日投開票の広島市長選に無所属で出馬すると表明した。広島市内のホテルで開かれた「新加入選手発表記者会」に出席し記者団に語った。Jリーグクラブの社長が、現職のまま市長選に立候補するのは異例だ。

 出馬を決意した最大の理由は、旧広島市民球場跡地(中区)へのサッカースタジアム建設だった。小谷野社長は新加入選手発表会見後、「スタジアムを街の中心に、広島を盛り上げていく。複合化することでコンパクトシティーとしての街づくりを推進したい」と、市中心部の活性化を争点に掲げた。

 現在の本拠地は市中心部から遠いエディオンスタジアム広島(安佐南区)。これまでクラブやサポーターはアクセスの問題などを理由に、旧市民球場跡地にスタジアムの立て替えを要望してきた。

 スタジアム建設について議論する「サッカースタジアム検討協議会」は、昨年の最終会議でも旧市民球場跡地を検討候補地の1つとするにとどまった。1年半を費やした議論でも結論が出ず、スピード感のなさに強い危機感があったようだ。

 小谷野社長はサポーターの声にも動かされ、今回の決断に至った。「市民の声をしっかりと聴いていきたい」と、表明した声は力強かった。立候補しても社長職は継続。選挙期間中、Jリーグ実行委員としての仕事などは、織田秀和強化部長(53)が代行する。

 市長選には現職の松井一実氏(62)が再選を目指して無所属で立候補の意向を固め、横浜市中区の執筆家・荒木実氏(71)も無所属での立候補を表明している。

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