本田“バスケ”発言に罰金5000ドル
「アジア杯・1次L、日本-ヨルダン」(20日、メルボルン)
アジア杯を主催するアジア・サッカー連盟(AFC)は18日、1次リーグD組初戦のパレスチナ戦(12日・ニューカッスル)で審判の判定を批判したとして日本代表FW本田圭佑(28)=ACミラン=に対して罰金5000ドル(約58万8000円)を科したと公式サイトで発表した。2連覇を目指すチームは、8強入りがかかるヨルダンとの1次リーグ第3戦に向けてメルボルン市内で冒頭15分間を除いた非公開練習で調整を行った。
本田はパレスチナ戦後の取材ゾーンで、同戦の笛を吹いたカタール人主審の判定について質問されると「言いたくはないが」と前置きした上で「すぐにファウルを取る。まるでバスケットボールの試合のようだった。アジアのレフェリーの質を上げてほしい」とコメント。これが審判批判とされ、制裁の対象となったという。
日本協会広報部によれば、パレスチナ戦の翌日にAFCと文書でのやりとりを行い、この日までに規律委員会から罰金5000ドルの制裁が下ったという。協会広報部は「罰金は協会側が立て替えて、後日、本田本人から徴収することになると思う」と説明した。
確かにファウルの回数は多い。昨今の世界大会では軽度の接触に笛を吹かずにプレーを続行させる風潮で、W杯ブラジル大会での1試合最多ファウル数は準々決勝のブラジル-コロンビアの31回が大会最多。だが、パレスチナ戦では両チーム合わせて37回、イラク戦では同じく33回のファウルが取られている。
ある選手が「審判のことは言わないように、と言われている」と語るように、協会側は審判のジャッジにかん口令を敷いている。もっとも、ファウル数を見れば選手の感じ方はある意味でまっとうとも言える。