豪州が初アジア王者!地元で激闘制した
「アジア杯・決勝、オーストラリア2-1韓国」(31日、シドニー)
地元オーストラリアが延長で韓国を2-1で破り、初優勝した。オーストラリアは1-1で迎えた延長前半終了間際に、途中出場のMFジェームズ・トロイージ(26)=ベルギー1部・ワーレゲム=が決勝ゴールを決めた。オーストラリアはアジア王者として各大陸連盟王者などが参加する2017年コンフェデレーションズ杯(ロシア)への出場権を獲得した。韓国は55年ぶり3度目の優勝を逃した。
自国開催で念願の初優勝を遂げたオーストラリアの選手たちには、満面の笑みが広がっていた。ポステコグルー監督は「誇らしい。最後に失点して試練を与えられたが、よくやった」と満足そうに言った。後半ロスタイムに追い付かれたショックを振り払い、延長にもつれ込んだ韓国との激闘を制した。
立役者は22歳のルオンゴだった。前半45分に技術の高さを示す先制点を挙げた。縦パスを巧みなトラップで受けて反転し、相手をかわし右足で決めた。イングランド3部でプレーするMFは、通算2得点4アシストで最優秀選手に輝き「歴史をつくれた」と喜んだ。
後半終了間際に同点ゴールを許した。しかし、延長前半の終了間際に途中出場のトロイージが押し込み、地元の大声援に応えた。
ポステコグルー監督は新世代の発掘と、パスサッカーへの転換を進めた。高さを生かすロングボールに頼りがちだったスタイルから脱却を図り、「サッカルーズ」(カンガルーをもじった代表チームの愛称)にタイトルをもたらした。