G大阪・長谷川監督“ノルマ”を数値化
アジア制覇を狙うJ1G大阪は18日、今季の目標とする“数値”を明らかにした。24日のアジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)初戦の相手が、17日に行われたプレーオフで勝利を収めた広州富力(中国)に決定。これを受け、この日の練習前ミーティングで長谷川健太監督(49)自ら選手らに伝えた。3冠を獲得した昨季以上の目標を達成すべく、盤石の態勢を整える。
「いよいよって感じがしますね」と話す長谷川監督の言葉には、これまで以上に熱がこもっていた。
08年以来日本勢が遠ざかっているACL制覇こそ今季の目標だ。指揮官は、シーズン開幕戦の対戦相手が決まったことを受け、全6戦を戦うACL予選での勝ち点目標を「12」に定めた。「1位で自力通過しようと思うと必要」。ホームは全勝がノルマ。時差があり、文化も異なるアウェーでは3分けもしくは、1勝2敗を求める。
さらに全34試合を戦うリーグ戦でチームに課した総勝ち点は「70」だ。昨年は63での優勝であることから、ハードルの高さがうかがえる。得点目標は「去年達成できなかったから」と「65」で据え置いたが、「35」というノルマを達成した失点は「30」へ要求を高めるなど、一切妥協はない。
1試合1失点以下が求められるGK東口は「狙える力はある。それがないと、優勝は見えてこない」ときっぱり。主将のMF遠藤も「国内もACLも両方結果を出したい」と気持ちは高ぶっている。
19日にプレシーズン最後のオフを挟み、調整は最終段階に入る。指揮官が「国全体のレベルが上がっている」と警戒する中国の広州富力を迎え撃つべく、カウントダウンが始まった。