鮫島 W杯前哨戦で完全復活アピールだ

 6月のカナダW杯で連覇を狙うサッカー女子日本代表は24日、千葉県内で練習を行い、DF鮫島彩(27)=INAC神戸=が前哨戦のアルガルベ杯(3月・ポルトガル)での完全復活アピールを誓った。

 「国際試合はここ2年、ほとんどやっていない。自分がどれだけできるか、何ができるか挑戦したい」。

 銀メダルに貢献した12年ロンドン五輪以降の2年間は、負傷が続き代表から遠ざかった。13年3月に右足太ももの腱を損傷、14年2月にはアルガルベ杯に向けた練習中に右ひざ半月板を損傷した。「(W杯は)もう駄目かなとも思ったし、サッカーももういいかなって思ったこともある」。それでも孤独なリハビリに耐え、再びピッチに戻ってきた。

 今も右足には違和感があるという。ただ、1年半ぶりの代表復帰だった昨秋のカナダ遠征では「4割くらい」だったが、ここにきて着実に調子は上がってきた手応えがある。「今の自分の100パーセントは出せるようになっています」。この日、千葉県内で行われた練習でも左サイドバックとして、果敢な攻め上がりで好機を作った。

 一時は諦めかけた2度目の夢舞台。それでも今は「もうちゃんと視界に入ってます」と、笑顔できっぱりと言い切った。まずは強豪国がそろう前哨戦で、なでしこの左サイドに“鮫出没注意”を印象付ける。

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