カズ48歳バースデーに深紅の誓い

 J2横浜FCのFW三浦知良が26日、48歳の誕生日を迎え、横浜市内のクラブハウスで取材に応じた。雨中での練習を終えた後、MVPを受賞した93年のJリーグアウォーズ(年間表彰式)で着用したものを意識し、赤色のスーツ姿で登場。プロ30年目を『年男』として迎える今季への思いと、日本代表監督人事についてなども語った。

 サッカーへの情熱は、いくつになっても変わらない。深紅のスーツに身を包んだカズは「22年ぶりに赤いスーツを着ました」と照れた。MVPを獲得したJ元年93年のアウォーズで着た“伝説の赤スーツ”にちなみ、「初心に戻って強い色で、強い気持ちで頑張りたいという決意もあるかも」と表現した。

 48本のバラの花束を受け取り、自身の似顔絵入りバースデーケーキに立てられた、背番号と同じ11本のろうそくを吹き消した。「今季、1試合でも多く出て、1点でも多く決められるように全力を尽くしたい」。今後についても「できることならずっとサッカー選手でいたい。それしか人生設計はないですね」と“生涯現役”を宣言した。

 W杯ブラジル大会に日本協会の大使として派遣されるなど、昨年は日本代表関連の活動も行った。バヒド・ハリルホジッチ氏らの名前が挙がる後任監督の人事にも関心は強い。「妥協はしてほしくないなというのが正直あります」とサッカー界全体を思いやった。

 人事責任者の霜田技術委員長は友人で「LINEで(激励を)送っておきます」と陰ながら支えるつもりだ。

 昨季の成績は出場2試合無得点。復活を期し、グアムで2度の自主キャンプを行った。「コンディションではここ3、4年で一番手応えを感じる」としつつ、チームに入ると練習試合でシュートに持ち込めないなど課題も多い。それでも、「サッカーのプレーの記事を書いてもらえるようにしないとね」。永遠のサッカー小僧は明るく笑った。

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