広島・寿人「うれしい」15年J1号

 「J1、広島2-0甲府」(7日、Eスタ)

 広島はFW佐藤寿人(32)のゴールなどで甲府に快勝した。

 この男にしかできない得点がある。爆発的なスピードで相手を一瞬で振り切り、電光石火の一撃を見舞う。佐藤が真骨頂を発揮し15年Jリーグのファーストゴールをゲットだ。

 「トシ(青山)が持った瞬間にイメージできていた。いいパスが来て、ファーストタッチで打てるところに落とせた。あそこで勝負は決まっていた」

 前半10分。相手DFの裏に飛び出すと、ハーフライン後方からの青山のロングボールを胸でトラップした。DF山本を振り切ると、左足で豪快にゴール上に突き刺す先制弾を決めた。開幕戦ゴールは12年以来3年ぶり。リーグ最初のゴールはプロ16年目で初めてだ。「1人しかいないからうれしい」と、充実感を漂わせた。

 今月12日で33歳になる点取り屋に、向上心の衰えはない。「ゴールが一番」とした上で、「今まではフィニッシャーだったけどゴール2つ、3つ前の役割もやっていきたい」と力を込める。

 昨季まで2シャドーを担っていた石原(浦和)と高萩(豪州・ウエスタンシドニー)が移籍。今季は新メンバーと一からイメージの共有や意思疎通を図ってきた。プレーの幅を広げることが自身の成長と、チームの勝利につながると考えるようになった。

 この日のゴールでJ1通算146点。今季は、中山雅史の持つJ1通算157得点の歴代最多記録の更新や、12年連続2桁得点などが懸かるが、目指すのは個人記録ではなくタイトル奪還だ。「勝ち点を積み重ねて優勝争いをしたい」。広島のキングが、再び日本一を狙い走りだした。

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