ハリル新監督、J初視察 厳しい注文
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督(62)が14日、FC東京-横浜Mを観戦した。J初視察を終えた指揮官は「何人かの選手は次の試合(代表戦)に向けても面白い」などと感想を語った。日本代表復帰を目指す川崎のFW大久保嘉人(32)は、ホームの神戸戦で開幕から2試合連続となるゴールを決めた。浦和と鳥栖、広島が開幕2連勝とした。
その目にJリーグはどう映ったのだろう。就任会見から一夜明け、初視察を終えたハリルホジッチ新監督は「直接見られたのは良かった。誰が良かったと(名前は)は言えないが、何人かの選手は良いプレーをしたし、何人かの選手はもっと良いプレーができると感じた」と語った。一方で「もう少し、やる気と力強さを見せてくれれば」と注文を付けることは忘れなかった。
来日翌日の視察となったが、試合開始約1時間前に味の素スタジアムに到着。同じく視察した霜田技術委員長も「もう来ているのか」と驚くほどの気合の入りようだ。試合前後の時間を利用し、両チームの監督と会談。横浜Mのモンバエルツ監督は「情報交換した。サポートをしていきたい」と新監督への全面協力を約束した。
試合中には、時差ボケの影響からか、あくびをするシーンもあったが、じっくりと試合を視察。熱心にメモをとる姿も。後半9分、FC東京のGK権田が相手MF兵藤のシュートを阻んだシーンには拍手。「FC東京のGKは良かった」と賛辞を送った。
今月下旬の代表戦2試合のメンバーは、技術委員会主導で決める。ただ、「次の試合(6月のW杯予選)に向けてJの全部の試合を見てリストを作らないと。今日の試合の中では、何人かの選手は面白い」と先を見据えた指揮官。日本を強くする素材を見つけるため、鋭い目を光らせる。