大迫、原点の地でインパクトを残す

 「日本代表合宿」(29日、都内)

 サッカー日本代表は29日、国際親善試合ウズベキスタン戦に向けて、都内で調整した。センターFWとして起用されることが濃厚なFW大迫勇也(24)=ケルン=はサッカーバレーなどでリラックスした表情。会場の味の素スタジアムはプロ初得点を決めた思い出の場所でもある。昨年9月以来となる代表選出で、ハリルホジッチ監督に強烈な印象を残す覚悟だ。

 原点の地でインパクトを残す。ウズベキスタン戦はセンターFWとして起用されることが濃厚なFW大迫は、3対3のサッカーバレーでMF清武、山口のロンドン世代と組んだ。ゲームの合間にはハリルホジッチ監督も交え、4人でリフティングを楽しむなど、新体制デビューを前にしても気負いはない。

 やるべきことは分かっている。指揮官から直接指導は受けていないと言うが、「練習や試合でどういったプレーをすればいいか頭に入っている」。ベンチから眺めた27日のチュニジア戦を振り返り、「くさびに入った時に一度タメをつくる。裏に抜ける動きも求められる。2つの役割を出せれば」と、イメージを膨らませた。

 味の素スタジアムは、プロ1年目の09年4月12日のFC東京戦で初得点を決めた忘れられない場所。ただ、「覚えていますが昔の事なので」と思い出に浸ることはなかった。

 ブラジルW杯は2試合無得点に終わった。アギーレ体制ではチーム立ち上げ時の9月に選出されるも、先発したベネズエラ戦では前半45分で交代を命じられ、以降は代表から遠ざかった。チュニジア戦ではセンターFWの座を争うFW岡崎が途中出場からゴールを挙げている。新体制での定着を図るためにも、代表戦1年4カ月ぶりの一発を指揮官の脳裏に刻む。

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