岡山逆転星!中四国対決で徳島を下す
「J2、徳島1-2岡山」(5日、ポカリ)
岡山が徳島を2-1で下し、4戦ぶりの今季3勝目を挙げた。前半17分に先制を許したが、同35分に浦和から期限付きで今季加入したU-22日本代表FW矢島慎也(21)が、今季初先発で移籍後初ゴール。同41分にはFW片山瑛一(23)が勝ち越しのPKを決めた。ホームの徳島は後半に押し込んだが、同点ゴールを奪えなかった。
中四国に本拠を置くJ2の4クラブが覇権を争う「PRIDE OF 中四国」の一戦。曇天の下の激しいバトルを制したのは岡山だった。先制点を許したが、若手の矢島と片山のゴールで逆転勝ち。長沢徹監督は「矢島のゴールから風向きが変わった。守りもよく耐えた」と話した。
ホームの徳島は1年でのJ1復帰を目指してシーズンに乗り込んだが、前節までの5試合で1勝2分け2敗と開幕ダッシュに失敗した。一方、悲願のJ1昇格を目指す岡山は新加入の元日本代表DF岩政、MF加地がチームに落ち着きをもたらし、前節まで2勝2分け1敗で6位と上々の滑り出しを見せた。
立ち上がりは徳島ペース。後方からの落ち着いたビルドアップで相手ゴールに迫った。そして前半17分、セットプレーから先制点が生まれる。左CKからFW長谷川悠が中央のMF内田にパス。これを内田がダイレクトでネットに突き刺した。
岡山も負けてはいない。前半35分、左サイドの崩しから中央に入ったパスを、U-22日本代表で今季初先発の矢島が右足で豪快に同点ゴールをたたき込む。さらに同41分には片山がPKを決めて勝ち越しに成功した。
後半はDFアレックス、FW佐藤らを投入した徳島が岡山ゴールに襲いかかったが、岡山は岩政を中心に体を張った守備でリードを守り抜き、2-1で勝利をものにした。
敗れた徳島の小林伸二監督は「先制したあとに受けてしまった。後半は押し込んだが、最後のところで精度を欠いた」と話した。