浦和V王手!武藤ロスタイム劇弾!
「J1、柏3-3浦和」(3日、柏)
未消化だった試合が行われ、首位の浦和は後半ロスタイムにMF武藤雄樹(26)のゴールで追い付いて柏と3-3で引き分け、開幕14戦無敗のJ1新記録を達成した。浦和は7日の清水戦(埼玉)に勝ち、G大阪が神戸戦(万博)で敗れるとステージ優勝が決まる。G大阪は2-0で鹿島に快勝し、2位に上がった。
誰一人として心は折れていなかった。後半33分、浦和は痛恨の被弾。リーグ終盤に失速する悪癖がのぞきかけたものの、「自分たちの悪いところは散々勉強してきたから」とDF槙野。そこから攻撃的にシフトすると、後半ロスタイムに武藤の劇的な同点ゴールが生まれた。
クラブ史上5人目となる4戦連発の武藤は「当てるだけのボールだった」と、アシストのMF関根を称賛。開始33秒で先制点が生まれ、90分を通じてハイペースな展開となり、ピッチ上で足がつる選手が出てくる中での同点弾に「きつい時間帯で走れるのが自分の強み」と胸を張った。
GK西川が「失点は自分のミスもあった。今日は前(線)の選手に助けてもらった」と語るように、チーム力でつかんだ勝ち点1だ。開幕からの無敗はJ1新記録の14まで伸びたが「興味はない。記録よりほしいもの、それはタイトル。次は、今日よりいい試合をしたい」と槙野。タフなメンタルで負けない集団となった赤い悪魔が、優勝に向けてひた走る。