ＦＣ東京のＦＷ武藤嘉紀（２２）は４日、今季開幕前に設定した『ファーストステージ１０得点達成』を改めて誓った。ナビスコ杯との兼ね合いで中２日、３日の強行軍が約１カ月間続いてきた。だが、その強行軍も７日のアウェー松本戦で最後となる。

　「次で、（強行日程も）ラスト。勝って終わりたい」

　武藤は、負傷者が続出する中でもピッチに立ち続け、ゴールを量産してチームをけん引している。「最近、けが人も多くなっている。毎試合、１００％でプレーするけど、けがには気をつけたい」と細心の注意を払ってきた。

　ファーストステージも大詰めとなり、どうしても達成したい記録が１０ゴールだ。昨季は、Ｊ１新人最多得点新記録（１４得点）まで「１」と迫りながら、目標の記録には届かなかった。今季は開幕前から前期だけで１０得点を目標に戦ってきた中、現在は９得点を積み上げ、得点ランクでもリーグ３位タイにつけている。

　「１０点は高めの設定だったけど、あと３試合で何とか決めたい」

　満身創痍（そうい）の中、ドイツ１部マインツ移籍まで残り３試合。東京のエースは、キッチリと自らに課したノルマを達成し、海を渡る。