サッカー女子日本代表のＭＦ澤穂希（３６）が８月８日に３０代の男性と結婚したと、所属するＩＮＡＣ神戸が１１日、発表した。お相手は１０年来の友人で、昨年末から交際に発展。一般人ということで、名前や写真は公表していない。澤は妊娠しておらず、現役でプレーを続けていく。

　日本女子サッカー界のレジェンドが、電撃結婚を発表した。なでしこリーグ・新潟戦（９月５日・新潟）に向け、神戸市内で行われた午後からの練習の最後だった。グラウンドの中央で円になり、澤が話し始めた途端、チームメートから「え～！！」「うわ～！！」と大歓声が湧き起こった。

　監督と、ごく少数のスタッフ以外、選手は誰一人知らなかった結婚。同僚から、背番号と同じ８回の胴上げで祝福された。練習場からクラブハウスに戻る際には、ニュースを知った下部組織の女子中学生たちから「澤選手、おめでとうございます！！」と声をかけられた。周囲からの祝福の嵐に、満面の笑みで「ありがとう！！」と返答した。

　お相手は３０代の一般男性で、１０年来の友人。昨年末から付き合い始め「私の良き理解者」と表現した。クラブを通じて「今年に入り結婚を意識するようになりました。何事にも一生懸命に全力で取り組む彼の責任感の強さに惹かれました。これからもお互いを思いやり、支え合いながら二人で明るい家庭を築いていきたいと思います」などと喜びをつづった。

　中学時代からの恩師でもある松田岳夫監督には４、５日前に報告。監督は「驚いたけど、本当によかった。誰も知らなかったみたいだから、僕もきょうまで誰にも言いませんでしたよ」と打ち明けた。ＩＮＡＣ神戸の文弘宣会長も、報告を受けたのはつい最近といい「大賛成。サッカーにも集中して、女性としての幸せも手に入れてくれた」と祝福の言葉を送った。

　準優勝したＷ杯カナダ大会で、男女を通じて史上最多となる６大会連続出場を果たしたなでしこジャパンのエース。最高のパートナーを手にした澤の輝きは、さらに増していきそうだ。