おのろけ澤「素敵な旦那様」現役も明言
サッカー女子日本代表で11日に結婚を発表したMF澤穂希(36)=INAC神戸=が12日、神戸市内で取材対応し、喜びを語った。相手はJ1仙台の強化・育成部で働く辻上裕章氏(38)であることを明らかにし、「男らしいところが大好き」と顔を赤らめ、照れながら話した。来年のリオ五輪へ向けて現役を続けることも明言した。
なでしこジャパンのレジェンドが届けた吉報に、日本中が沸いてから一夜。澤が喜びの言葉を口にした。
「自分が想像していた以上に反響があった。本当に頼りがいのあるすてきな旦那様。うそをつかず、誠実で責任感の強い、男らしいところが大好きです」
生涯の伴侶と決めた辻上氏は早大卒業後、2000年に仙台に入団し、1年限りで引退。その後は、Jリーグの柏や日本サッカー協会などに勤務した。女子日本代表が銀メダルを獲得した12年ロンドン五輪では、男子代表の広報として帯同。「自分自身をさらけ出せる友人の一人」だったが、昨年末から結婚を前提にしたお付き合いが始まったという。
男女を通じて世界最多タイとなるW杯6大会連続出場の裏にも、「一番近くで支えてくれていた」と頼る彼の存在があった。「みんなには言えないことも彼だけには話せた。精神的に支えられていたので、プレーに専念できた部分もある」
新婚とはいえ、当面は離れて暮らす生活が続いている。子供については「自分たちが欲しくてすぐにできるものではない」としながら「一緒に時間を過ごしていく中で、そういうふうにできたらすごくうれしい」とママになる夢を膨らませた。
選手登録名は『澤穂希』の継続を希望した。そして「結婚したから辞めるとかはない」と現役続行を明言。パートナーの支えを得ても「目標を高く持ってやりたい」と、サッカーに対する姿勢は変わらない。なでしこらしい凛(りん)としたまなざしは、今まで以上に優しく輝いて見えた。