浦和・武藤2桁弾 古巣相手に決めた!
「J1、浦和3-1仙台」(22日、埼玉)
年間勝ち点トップの浦和はMF武藤雄樹(26)のゴールなどで仙台を3-1で退け、3連勝。鹿島は最下位の山形に3-0で快勝し、5連勝で勝ち点を19に伸ばして首位を守った。広島は新潟を2-0で下し、3連敗を免れ勝ち点18で2位とした。湘南は川崎に逆転勝ちし、G大阪は清水に競り勝った。横浜Mは鳥栖を破り3連勝。
流れるようなパスワークの終着点は、現在最も勢いがある男だった。1-1の前半37分、MF柏木の縦パスからMF梅崎、FW興梠を経由。相手GK前に走り込んだのはMF武藤だ。右足ループ弾でネットを揺らすと「みんなで崩せた。一連の流れを完結できて良かった」と胸を張った。
古巣相手の決勝弾は、節目の一発にもなった。このゴールで自身初となるリーグ2ケタ得点を達成。「目標の一つだった。仙台相手というのは僕にとっては特別なので、そこで決められたのはうれしい」。リーグ25戦目での2ケタ得点は、浦和に新加入した日本人では最速。チームもこれで3連勝となった。
プロ5年目の今季はブレークしてA代表入りを果たした。後半30分にはCKからアシストも記録。27日に発表されるW杯2次予選のメンバー入りに向け、大きなアピールとなったが「選ぶのは監督。自分は今のプレーを続けるだけ」と冷静だ。
「今日の試合、ミスもあった。充実しているが満足したらそこで立ち止まってしまう。結果に惑わされず、反省するところは反省したい」と、自らの立ち位置を見極める。勢いだけではなく、着実に成長していることが、結果を残す武藤の屋台骨となっている。