レアル監督おとぎ話で批判回避

 サッカースペイン1部リーグ、レアル・マドリードのラファエル・ベニテス監督が得点力不足を嘆く周囲の批判に対し、例え話を持ち出すことで最初の“危機”を乗り切った。29日のスペイン紙マルカが報じた。

 ホーム開幕のリーグ・ベティス戦(29日)を前にした会見でMFベールの起用ポジションについて問われた場面でのこと。ベニテス監督は「あるところに親子がロバと歩いていました。するとそれを見ていた人が『ロバがいるのになんで乗らないんだ』と言うので父が乗ると、別の人が『子供より先に親が楽するなんて』と言われ、今度は息子をロバに乗せると『親不幸な子だ』と陰口を叩かれた。それじゃあということで2人が一緒に乗ると『ロバがかわいそう』と非難されましたとさ。結論としては何をやっても文句を言う人はいて、全員を納得させることはできない。建設的な意見は参考にするが」と一石ぶった。

 話の発端は今季からベールがトップ下のポジションに入っていることでFWクリスティアノ・ロナウドとの連携が今ひとつとなり、結果としてチームの攻撃力が落ちているとの見方があるため。実際にここまで思うように得点が挙げられていないことから「守備的な監督」と見られていることについて、ベニテス監督は「開幕戦で最多のシュートを放ったのはレアル・マドリード。シュートの精度を上げる必要はあるが、無得点に終わったことで私を『守備的だ』とするのは間違い」だと言い切った。

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