川崎FW大久保の決勝弾で4回戦へ
「天皇杯・3回戦、川崎2-0京都」(14日、等々力陸上競技場)
天皇杯の3回戦11試合が行われ、J1川崎はFW大久保嘉人(33)の得点などでJ2京都に3-0で快勝。広島、山形、甲府、神戸、横浜M、鳥栖、仙台と10日に3回戦を勝った松本のJ1勢とともに4回戦に進んだ。J2勢は徳島、水戸、J3の町田がベスト16入り。前回覇者のG大阪をはじめ柏、浦和、FC東京が加わる4回戦以降の組み合わせは22日の抽選で決まる。
病床の妻へ贈るゴールだった。前半22分、最終ラインの裏に抜け出した川崎のFW大久保は「流し込むだけだった」と左足で先制弾を沈めた。
子宮の病気を患い抗がん剤治療を受ける妻莉瑛さんを元気づけるため先日、丸刈りにした。この日も午後に入院中の妻を見舞ってから試合に駆け付けた。
チームは公式戦6連勝を飾り、大久保もその間8得点を量産。17日には中2日でリーグ広島戦を迎える。J1通算最多得点記録にあと3点と迫る家族思いのストライカーは、ゴールと勝利が何よりも妻を癒やすと信じてネットを揺らし続ける。