ブラッター会長が元腹心を“告発”
国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が、2022年ワールドカップ候補地決定でスペイン協会のアンヘル・マリア・ビリャル会長がカタールになるよう裏取引していたと当時のW杯誘致の舞台裏を明かした。ブラッター会長にとってビリャル会長は1998年に現職についた当時のFIFAの副会長で、かつての部下を売る格好の“告発”になっている。
ブラッター会長が英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで話したもの。それによると22年のワールドカップ開催地決定で、ビリャル会長を筆頭としたスペイン協会が南部アフリカ諸国の票をとりまとめてカタール支持に回るよう合意を取り付ける一方、カタールは18年大会でロシアに投票するよう調整したという。
31日のスペイン紙マルカによると、ビリャル会長はこれまでにFIFAの聞き取り調査協力を拒否した経緯があり現在調査対象になっている。今回のFIFA会長の告発でビリャル会長は5年間の同職資格の失効処分が科せられる可能性がある。