空前の厳戒態勢でクラシコ開催
21日(日本時間22日未明)に行われるサッカースペインリーグの最注目カード、レアル・マドリード対バルセロナの通称「エル・クラシコ」が空前の警備態勢で開催される。スペイン紙エル・ムンドが20日、報じている。
地元警察は通常の警戒対象試合の倍となる警察官1000人を配置するほか、ガードマン、市警察などを含めると、合計約2500人が動員されることになっている。
パリで発生した無差別テロの後、ドイツ、ベルギーで国際親善試合が中止されたことを受けての対応。スペイン内務省、マドリード自治政府に同試合を中止にする考えはなく、徹底警備と事前調査でテロリストに対抗する構えだ。同紙によると、数日前からスタジアム近くのアパート、マンションを調査し、特に賃貸物件に不審者がいないかをチェックする。ほかにも配線溝や地下鉄に侵入できないように対策を講じている。
試合当日はスタジアムを三重で囲むように警備線を敷き、それぞれで持ち物チェックをする予定。観客にはバック、リュックだけでなく、ベビーカーも使わないよう告知しているほか、スタジアム到着まで時間がかかることを想定し、早めの出発を呼びかけている。