広島・寿人、鬼門突破で真の王者になる

 「Jリーグ・チャンピオンシップ・決勝第1戦、G大阪-広島」(2日、万博記念競技場)

 J1の年間王者を決める明治安田チャンピオンシップ(CS)の決勝第1戦に備えて1日、年間勝ち点3位のG大阪は大阪府吹田市内で、同勝ち点1位でシードされた広島は広島市内で、それぞれ最終調整した。G大阪のFW宇佐美貴史(23)、広島のFW佐藤寿人(33)がともにゴールへの意欲を示した。5日に第2戦を行い、優勝チームは10日から日本で開催されるクラブW杯に開催国代表として出場する。

 年間王者を決める戦いが、ついに始まる。広島の佐藤は緊張感を漂わせながら言い切った。「ゴールのイメージはある。大きな舞台でも結果を残したい」。強固な守備を誇るG大阪の壁を、その左足でぶち破る構えだ。

 今季、G大阪とは1勝1敗。11月7日の“鬼門”万博での試合は、自身のゴールこそなかったものの2-0で勝利を収めた。敵地では15年ぶりの白星だったが、嫌なイメージは拭い去った。

 今季、最終節で中山(現沼津)が持つJ1歴代最多の157得点に並んだ。レジェンドの軌跡をたどるうちに、磐田時代に中山がCS4試合で計7得点したと知った。「これは追いつけないけど、僕もCSでゴールしたいと思った」。大一番で無類の強さを発揮してこそ真のエース。偉大さを再確認するとともに、自身の闘争心がさらに燃え上がった。

 敵地での第1戦だが、目指すは勝利のみ。過去、9度行われたCSで、初戦に勝利したチームの優勝確率は100%。「ガンバに勝ってこそ真の王者になれる」。佐藤が存在感を示したとき、広島に歓喜のときが訪れる。

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