サンフレ世界4強!次は南米の強豪撃破だ

 「クラブW杯・準々決勝 広島3-0マゼンベ」(13日、ヤンマースタジアム長居)

 開催国枠で出場したJ1王者の広島は、アフリカ代表のマゼンベ(コンゴ)を3-0で下し、初の4強進出を決めた。広島は16日の準決勝で南米代表のリバープレート(アルゼンチン)と対戦する。また、アジア代表の広州恒大(中国)は北中米カリブ海代表のアメリカ(メキシコ)に2-1で逆転勝ち。17日の準決勝で欧州代表のバルセロナ(スペイン)に挑む。

 圧巻の勝負強さを見せつけた。広島が、3年前に夢破れた準々決勝を突破し、初の4強入り。それでも主将MF青山は「これでスタートに立ったと思う」と冷静に語った。

 序盤から、身体能力に優れるマゼンベに押し込まれる展開が続いた。だが、誰も慌てない。前半44分、右CKから、DF佐々木が頭で軌道を変えると、走り込んだDF塩谷が右足で押し込んだ。さらに後半11分だ。再びCKから、今度はDF千葉がヘディングで追加点。同33分には、途中出場のFW浅野のダメ押し弾をゲットした。

 狙い通りだった。個々のフィジカルでは劣るだけに「セットプレーは滞空時間があるボールではなく、スピードあるボールを」と試合前に意思統一。2点目は「相手はニアを警戒していたので、次は上を狙おうと」とキッカーのMF茶島。相手の裏をかき、きっちり仕留めてみせた。

 あらためて層の厚さも示した。10日のオークランド戦で負傷者が相次いだが、変わって出場の茶島が躍動。「僕にとってはチャンスだった。この舞台に立てて幸せ。失うものはないと思いプレーした」と胸を張った。

 対戦相手こそ違うが、3年前の準々決勝ではアフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)をに敗れたが、今回は見事にアフリカ王者を撃破。「あの時はリーグ初優勝のご褒美みたいな感じで戦っていた。でも今回は違う。勝ちにいっている。リバープレートは歴史のある素晴らしいクラブだが、ここまで来たら決勝に行きたい。力は相手の方が上でも、結果で上回れるのがサッカー」と佐藤。見据えるのは世界最高峰の高み。紫の進軍は続く。

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