日本に追い風?北朝鮮のエース不在か
サッカー男子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権(12日開幕)に向け、カタールで事前合宿中のU-23日本代表が11日、ドーハ市内で調整した。午前と午後の練習が、冒頭15分間のみ公開の非公開となった。1次リーグB組の日本は13日に初戦の北朝鮮戦に臨むが、昨年8月の東アジア杯(中国)の日本戦で1得点1アシストを記録した長身FWパク・ヒョンイル(22)が不在となる可能性が出てきた。
日本にとって追い風になるかもしれない。北朝鮮のエース格と目されていたパク・ヒョンイルが、6日にアジア連盟が発表した大会メンバーリストから外れていた。1次リーグB組の4カ国は9日から大会公式ホテルに宿泊しているが、手倉森監督も「いないね」と、その姿を確認できていない。
パク・ヒョンイルは2メートル近い長身で、東アジア杯の日本戦に途中出場。A代表のDF槙野、森重を空中戦で子供扱いにし、1得点1アシストで逆転勝利に導いた。ハリルホジッチ監督は試合後、「彼が違いを生み出した」と決定力に舌を巻いた。
北朝鮮は現時点で22人しか登録しておらず、直前に残る1枠に追加する“陽動作戦”の可能性も捨て切れない。ただ、ほかにも要注意選手はいる。
背番号10の22歳MFキム・チュヨンはスイス1部チューリヒのU-21に所属する“海外組”。18歳でA代表デビューも飾っている。22歳のMFソ・キョンジンも東アジア杯に出場した。DF岩波は「ほかにも特徴ある選手はいる」と警戒心を緩めない。たとえ“エース不在”でも、北朝鮮が不気味な相手であることに変わりはない。