カズ直訴 OA枠で「呼んで」

 J2横浜FCは9日、宮崎市でのキャンプでJ2C大阪と練習試合を行った。約4カ月ぶりに実戦復帰した元日本代表FW三浦知良(48)は、視察したU-23日本代表の手倉森誠監督(48)に、リオデジャネイロ五輪における24歳以上のオーバーエージ(OA)枠での出場を直訴した。三浦は45分間出場して無得点だったものの、C大阪に復帰した元日本代表FW柿谷曜一朗(26)にエールも送った。

 49歳での五輪出場なるか!?8月に行われるリオ五輪に向けて、今月26日に49歳になるカズが、同じ1967年生まれの手倉森監督に直訴した。

 「いつでも(五輪代表に)呼んでください!!」

 しかし「そこだけは答えがなかったね。当たり前だけど…」と苦笑い。学年は一つ下となる五輪代表監督に、しっかりとアピールはした。

 口だけではない。昨年10月18日のリーグ・J2京都戦で右足付け根を痛め、前半で途中交代して以来、約4カ月ぶりの実戦で45分間プレー。ゴールはなかったが、要所で多くのパスをつないだ。「けがなくやれたのは前進。うれしいし、よかった」と笑顔。手倉森監督は「ボールが収まるね」と感嘆した。

 練習試合の前には、指揮官から五輪キャンプ地について相談があったという。かつてブラジルへ渡り、所属していたサントスは候補地の一つ。14年W杯ブラジル大会でも数カ国がキャンプを行っており「施設もそろっているし、いいところ」と太鼓判を押した。

 練習試合では柿谷と絡み、ボールを奪われるシーンもあるなど火花を散らした一方、固い握手を交わした。「素晴らしい才能を持っている選手。日本代表に戻ってほしい」とエール。48歳のJリーガーは充実のキャンプを送っている。

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