【本田一問一答】入る時は入りますよね
「セリエA、ACミラン2-1ジェノア」(14日、ミラノ)
ACミランの本田圭佑(29)は右MFでフル出場し、ペナルティーエリア外からの左足ミドルシュートで今季リーグ初得点を奪った。本田のリーグ戦のゴールは14年10月19日のベローナ戦以来、1年4カ月ぶり。本田とミハイロビッチ監督の一問一答は以下のとおり。
◇ ◇
【本田】
-素晴らしいゴールだった。
「落ち着いて次に向けて準備したい。とにかく普通の1勝ととらえて、チームとしては次の試合が大事になってくるんで、最低でも勝ち点1を狙えるようにナポリ戦に向けてやっていきたいと思います」
-シュートの時点でキーパーがポジションを空けているように見えた。あの時点で狙おうと思っていたのか。
「そこまで全部は見えてなかったが、漠然と“こうすれば何となく空いてるな”という感じだったんで、今までの流れだったら外す流れだったんですけど“まぁ打ってみようかな”という考えで。入る時は入りますよね」
-あの距離から決めたというのは、これまでほとんどなかった。
「むしろ今までああいうゴールが多かったでしょ。ああいうゴールがなくなって、だいぶ間があいてしまったけれど、でもとにかく落ち着いてやっていきたいです」
-1年4カ月ぶりのゴール。その間、何を考えていたのか。
「またいい意味って言っていいんかな。僕的にはいい意味なんだけど、僕のことどう思っているかわからないけれど、よくも悪くも、またいつも通り自分らしく…もう無理だろうと思われたところをひとつ山を越えたし、これがまた自分の今後の人生に大きく活きていくでしょうから。またとんでもない谷底に落ちそうになった時にも僕の言葉に耳を傾けてもらえればなぁ、と思う」
-そろそろFKを蹴ってもよいのでは。
「FKは基本的に向こう(左)サイドは代表ではヤットさん(遠藤)に譲ってきたし、こっち(右)サイドは僕。前の試合はマリオ(バロテリ)がもう出てて、でもマリオがFKうまいのは周知の事実で、それは僕も認めるところなんで、あの場面はマリオに任せましたし。マリオとのやりとりで大事なのは、まずは譲ってあげる方が、その後交渉しやすいんで。次は、あの場面でこっちサイドがあれば僕が蹴りたいなと思いますけど。とにかく僕は別にミランでのゴールよりも、前に言ったようにチームが勝ったら“僕が勝たせた”というふうに書いてもらえたら、僕はうれしいです」
【ミハイロビッチ監督】
「(本田の)ゴールには満足している。難しいピッチコンディションの中でプレーしなければならず、また枠内にシュートしなければならなかった。前半もシュートを試みたし、後半にもシュートした。ボールが躍ったがスピードのあるボールだったし、GKが弾くのは難しかったに違いない」。
「(昨年12月の)フロジノーネ戦の後、彼に言ったのは今日のようにプレーすれば『私にとって本田は常に先発の選手だ』ということだ。だが個人についてコメントするのは好きじゃない。もし今日の試合で2人の選手名を挙げなければならないとしたら、本田とモントリーボだ。2人はブーイングされる選手から称賛される選手へと変化した。今日の本田の出来には満足している。ファンから抗議される選手たったのが、うまくいくようになった」