U23初招集MF橋本アピール弾
リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子のU-23日本代表候補は12日、静岡県内で合宿2日目の練習を行った。ハーフコートで行われた紅白戦(10分×2)では、ボランチに入った初招集のMF橋本拳人(22)=FC東京=が唯一のゴールを挙げた。守備でも持ち味の高いボール奪取能力を発揮。五輪最終予選で予備登録メンバーに終わった新戦力が大きなインパクトを残し、ボランチ争いに名乗りを上げた。
短時間の紅白戦でも、存在感は際立った。左足でミドルシュートを叩き込んだMF橋本は、守備でも果敢なスライディングでFWオナイウからボール奪取。「まずはインパクトのあるプレーを見せつけたかった」と充実感を漂わせた。
U-23代表のボランチは主軸であるMF遠藤の相棒をMF原川、大島らで争っており、オーバーエージ枠活用の可能性も残る。橋本は「ラストチャンス」と語る合宿で、その一角に割って入る可能性を十分に発揮した。
練習後には手倉森監督に一人呼ばれて指導を受けた。登録メンバー18人の本大会では、複数のポジションをこなせる器用さも強みとなる。FW久保らと出場した12年のU-19アジア選手権では準々決勝敗退で、U-20W杯出場を逃した。念願となる世界の舞台へ、チャンスは逃さない。