高倉新監督 W杯&東京五輪2冠獲る

 日本サッカー協会は27日、女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督に、U-20女子代表を率いる高倉麻子氏(48)が就任したと発表した。男女を通じて、A代表では初の女性監督。契約期間は20年東京五輪までで、U-20女子W杯(11月13日開幕、パプアニューギニア)終了まで兼任となる。高倉監督は「どの大会でも目指すのは優勝」と所信表明し、19年W杯フランス大会と東京五輪の2冠も視野に入れた。6月2日(日本時間3日)の国際親善試合・米国戦(米コロラド州)が初采配となる。

 第一声は力強く、確信に満ちていた。高倉監督は「日本人にしかできないサッカーを追求し、世界のサッカーをリードしていきたい」と強調した。A代表初の女性監督となるが、女子サッカーを創成期から支えたパイオニアに気負いはない。「最初を歩く役割に重圧を感じることはない。女性であることで引っ掛かるものは一つもない」と言い切った。

 世界における、なでしこの失地回復を目指す。11年W杯ドイツ大会初優勝以降、W杯、五輪で3大会連続決勝進出を果たしながら、リオデジャネイロ五輪出場権を逃した。それでも「積み上げてきた数々の栄光が消えるわけではない」と話し、「どの大会でも目指すのは優勝」と、前人未到の19年W杯、20年五輪の2冠を見据えた。

 13年にU-16代表監督に就任してから同年U-16アジア選手権、14年U-17女子W杯、15年U-19アジア選手権と全ての国際大会を制した。15戦13勝2分け(PK戦勝利は引き分け扱い)と無敗を誇るなでしこ版“無敵艦隊”。今井女子委員長も「とにかく強い」と全幅の信頼を置いた。

 注目の初采配は6月のアウェー米国戦で、29日のなでしこリーグ、千葉-新潟(秋津)の視察が初仕事になる。急務となる世代交代については「年齢で区切ることはしない」と、あくまで現状のパフォーマンスを優先する。新たな一歩を踏み出した“高倉なでしこ”が、4年後の東京で大輪の花を咲かせる。

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