岡崎レスターV目前「世紀の番狂わせ」

 「イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド-レスター」(5月1日、マンチェスター)

 サッカーのイングランド・プレミアリーグでFW岡崎慎司(30)の所属するレスターは1日午後2時5分(日本時間同10時5分)からアウェーのマンチェスター・ユナイテッド戦に臨む。勝てば2試合を残して初優勝が決まる。レスターは勝ち点76で、2位トットナムは同69。レスターが勝つと10差となり、トットナムは残り3試合に全勝しても追い付けない。引き分け、負けの場合はトットナムの2日のチェルシー戦の結果次第となる。

 レスターの歴史的瞬間が間近に迫った。市内はチームカラーの青一色でライトアップされ、29日から企業や学校の協力も得て応援キャンペーンがスタートするお祭りムード。ピーター・ソールズビー市長は「降格圏をさまよった昨季を考えれば、夢のような展開だ」と興奮気味に語った。

 1884年創設で歴史は古いが、降格と昇格を繰り返し、英国でレスターと言えばラグビーやクリケットの方が有名だった。パレードや銅像を建てる計画も進む中、同市長はラニエリ監督や選手の功績をたたえて市内の道路に名前を残す構想を披露した。岡崎も候補に含まれ「彼の献身的な働きはレスターに不可欠。スター選手だ」と称賛。「オカザキ・ロード」が誕生する可能性もある。

 クラブのオーナーがタイ人とあって、レスターの人気はバンコクでも急上昇。財政的に潤うビッグクラブ全盛の時代で、雑草集団による「世紀の番狂わせ」といわれる快進撃は英国を超えて世界を熱狂させている。

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