小林祐希、FKキッカーに名乗り
「キリン杯、日本-ブルガリア」(6月3日、豊田スタジアム)
サッカー日本代表は30日、愛知県豊田市内でキリン杯2試合に向けた合宿を開始した。代表に初選出されたMF小林祐希(24)=磐田=は、左足から繰り出される得意のFKについて「直訴します」と、早々に名乗りを上げた。
平静を装ってはいたが、気持ちは自然と高ぶった。アンダー世代での経験こそあるが、日本代表として初めて背負う日の丸。「身が引き締まる思いです」と背筋を伸ばした小林祐だが、得意のFKについて問われると、きっぱりと言い切った。「技術的には自分よりもうまい選手はいる。でも蹴った選手しか決められない。蹴りにいくことが大事だと思うので、見ておいてください。直訴はします」
13日のリーグ戦で実際にFKを決められた日本代表GK東口(G大阪)が「いろんなキックが蹴れるし、レベルは高い」と話すなど、その技術は折り紙付き。同じく左利きの本田が「うまければ蹴ればいい。フラットに考えている」と発言したこともあってか、合流早々に挑戦状をたたきつけた。
ハリルホジッチ監督には自らあいさつに出向き「日本のためにできることは全てやるし、さらに成長したい。高い要求をしてほしい」と訴えた。指揮官からは「そういう志を持っているのはいいこと」と返されたという。
「監督の熱に応えるくらいの熱で返さないと。勝ちたい気持ちとか、サッカーに対する思いを出したい。下からの突き上げがないと日本代表が強くなっていかない。上の選手を脅かしたい」と小林祐。あとはその言葉を現実にするだけだ。