「キリン杯、日本－ブルガリア」（３日、豊田スタジアム）

　キリン杯に臨むサッカー日本代表は２日、愛知県内で、初戦のブルガリア戦に向け、冒頭１５分間を除き非公開で練習を行った。右ＦＷとして国際Ａマッチ初先発の可能性があるＦＷ浅野拓磨（２１）＝広島＝は、９月のＷ杯ロシア大会アジア最終予選や１８年ロシアＷ杯を見据え、Ａ代表初ゴールとなる“下克上弾”に意欲を示した。

　代表初ゴールで一気に成り上がる。右ＦＷとして国際Ａマッチ初先発の可能性が高い浅野は「失うものは何もない。ピッチに立てればチャレンジしていきたい」と意気込んだ。結果＝ゴールを残せば代表定着への道も開ける。２年後のＷ杯ロシア大会まで見据え「そこは目指している一つの目標。入り込んでいくには、ここで結果を残せるか」と気合を込めた。

　国内組のみで臨んだ１５年８月の東アジア杯（中国・武漢）でＡ代表に初選出された。全３試合に出場したが、いずれも途中出場。所属する広島と異なる右ＦＷで持ち味を発揮できなかった。

　非公開で行われた１日の戦術練習でも主力組の右ＦＷでプレーしたが「どちらで出ても相手の裏を狙うことは変わらない。（ＤＦラインとの）駆け引きを意識したい」と自信を示した。

　トップ下のＭＦ香川と相性について「技術の高さを感じる。見ててうまいと素直に感じる」と舌を巻いたが「一緒にやっていく自信はある」と意地も垣間見せた。ハリルホジッチ監督が「代表に将来絶対に必要と感じている」と評価するスピードスター。指揮官の抜てきに結果で応える。