OA効果だ!興梠“ソッコー”弾 初実戦終え「特長が分かってきた」
サッカー男子五輪代表は27日、直前合宿中のブラジル北東部アラカジュで地元クラブのブラジル4部セルジッペと練習試合を行い、1-1で引き分けた。
電光石火の先制点だった。開始35秒、遠藤-中島とつなぎ、抜け出したオーバーエージ(OA)枠の興梠が巧みなループシュートでネットを揺らした。五輪代表としての初ゴールに「少ないチャンスを決めることが大事」と静かに振り返った。
“興梠効果”が早速出た一方で、手倉森監督は「やろうとしていること一辺倒になった」と指摘。興梠の足元に預けようとする狙いが目立ち、最終予選で見せた縦への速さが失われた。シュートに持ち込む場面はほとんどなく、主将の遠藤は「後ろでつなぐ意識が強すぎた」と反省した。
後半は計9人を入れ替え、OA組は前半だけで退いた。動きの重い選手も散見されたが、本大会に向けたコンディショニングの途中でもある。初実戦を終えた興梠は「特長が分かってきた。収穫しかなかった」と手応えを強調した。