FC東京U18がユース選手権V 中学3年FW久保が得点王
「日本クラブユースサッカー選手権・決勝、FC東京U-18 2-0清水ユース」(4日、味の素フィールド西が丘)
FC東京U-18が清水ユースを2-0で破り、2008年以来8年ぶり3回目の優勝。1次リーグから7戦無敗で勝ち抜き頂点に立った。今季からU-18に飛び級で昇格した中学3年のFW久保建英(15)は、今大会5得点で得点王に輝いた。
昨夏スペインの名門バルセロナの下部組織から東京のアカデミーに加入した久保が、帰国後初のタイトルを手にした。
この日の試合ではゴールを決めることはできなかった。後半17分からピッチに立ったが、既に2点をリードしており、チームはリスクを冒さず、最終ラインを下げて自陣から長いボールを蹴り込み続けたからだ。終了間際の同44分に久保はエリア外でパスを受けシュートを放ったが、ゴールの枠を捉えることができず、試合は2-0のまま終了。それでも久保は、試合後に表彰を受けた。
この大会5得点は得点王タイ。今大会はすべて途中出場なからゴールの山を積み上げ、その決定力の高さを示した。
今季から久保を指導する佐藤一樹監督は、「経験や体験が選手を育てると思っている。『もっとハードワークしろ、もっと球際を厳しく行け』と何万回も言うより、自ら『これが足りない』と感じる体験をしてほしい。体格の違う上級生と当たったら、もっとこうしないといけないと思う。それが成長のためのヒント。そうした場をどれだけ提供できるかが僕らの使命だと思う」と言い、その成長を見守ってきた。
日本サッカーの未来を背負うタレントは、その確かな成長を今大会を通じて見せつけた。