ハリル監督「川崎の35歳」バックアップに指名 中村憲剛、不測の事態に備え
日本サッカー協会が25日、W杯ロシア大会アジア最終予選の初戦・UAE戦(9月1日、埼玉スタジアム)と第2戦・タイ戦(同6日、バンコク)に臨む日本代表メンバーを発表した。通常のメンバー発表では珍しく、時間を割いてバックアップメンバーの存在について発言。「川崎の35歳」と名前は出さなかったが、MF中村憲剛を指名したと明かした。
MFの選手紹介の際に、「バックアップメンバーにも年齢のいった人を用意してあります」と紹介。「(J1で)1位のチームですから信頼をして当たり前かなと思っています」と人選の理由を語った。
川崎の中盤に35歳の選手は中村憲剛1人しかいない。Jリーグが誇るベテランをバックアップメンバーとしたことには、「理由は簡単で香川や清武は直前に試合をしてきますから、もしケガをしたらつかってもいいかなと思います」と不足の事態に即応できる選手であることを挙げた。実は、DFでは槙野智章の負傷が代表発表15分前に判明した。槙野については、後日代表チームで確認することになったが、こうした事態へ向け、さらに「リスクをとりません」と指揮官が位置づけるW杯予選で、中村はバックアップとして最適だったとした。
ハリル監督は「ロシアへ行くための席を勝ち取らないといけないので、予測がカギになってきます」とあらゆる事態を想定すると語った。
以下、招集メンバー。
▽GK 東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、林彰洋(鳥栖)
▽DF 長友佑都(インテル・ミラノ)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、太田宏介(フィテッセ)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガーSV)、昌子源(鹿島)
▽MF 長谷部誠(E・フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(セビージャ)、山口蛍(C大阪)、大島僚太(川崎)
▽FW 岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ACミラン)、小林悠(川崎)、原口元気(ヘルタ)、宇佐美貴史(アウクスブルク)、武藤嘉紀(マインツ)、浅野拓磨(アーセナル)