【一問一答】ハリル監督、UAE丸裸「長所も短所も把握」

 「W杯アジア最終予選、日本-UAE」(9月1日、埼玉スタジアム2002)

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が、試合前日の公式会見に臨んだ。UAEを「本当に良いチーム」と警戒しつつも、「長所も短所も把握している」とこれまでのスカウティングで丸裸にしていることを強調。初戦への自信をのぞかせた。以下、一問一答の要旨。

(会見冒頭で)「本当に良いチームだと思います。日本と過去対戦成績が五分五分(実際には5勝8分2敗)の結果ですね。最終予選ということで、我々にとっては勝利するために大事な試合になります。いろんな準備をしてきました。いろんな困難もありますけど、それに向けてしっかりトレーニングもしてきましたし、明日、重要な試合をしっかり戦えるように期待しています」

 -原口、清武は30日に合流した。UAE戦は出場できるのか。

 「良い食事はできている。よく寝られています。明日は少し難しい状況かもしれません。彼らとしっかり話をしようと思います。(直前の合流になるのは)我々の大きな問題です」

 -UAEは7月からスペインなどで合宿をしている。入念な準備ぶりをどう思うか。

 「彼らは2カ月かけて準備をして、私には2日しかない。だからといって野心がないわけではない」

 -欧州はシーズンが始まったばかり。出場機会を得ていない選手もいる。国内組とのコンディションの差が選手起用に影響するか。

 「それぞれにいろんな事情を抱えています。もちろん、長所も短所もあるわけです。たくさんの選手が欧州でプレーしています。彼らはリーグ戦が始まったばかり。残念ながら全員が先発で出ているわけではない状況です。リストを作るのに本当に苦労する時期でもあります。国内組は、この時期は日本がかなり暑く疲労もたまっている。どういった選手を使うか選択が難しい」

 (続けて)「軽い痛みを訴える選手も出てきている。そういった困難はありながらも、埼玉が明日、超満員なのは聞いていますし、選手には本当にこの試合を勝つためにできるだけ準備をしてきてくれと言いたい。このチームはクオリティーも経験もあります。この試合をコントロールできるのではないかなと思っています。ただ、本当に簡単ではないと思っています」

 -UAEは2カ月準備してきているのに対して、準備が足りないということだが、欧州でプレーしている選手がいて練習もしているはず。それでも準備万端とは言えないのか。

 「かなりの準備をしてきました。かなりの映像を見ました。たくさんの試合の分析をしてきました。UAEの戦い方がどうやってくるかは頭の中ですべて把握しています。彼らの長所も短所も把握しています」

 「ただ、グラウンド上での時間は少ないわけです。戦術の選択についてはいろんな話を選手にしないといけません。グラウンド上で1時間45分をかけて戦術練習をしました。本来はグラウンド上で2週間はかけないといけません。ただ、昨日は9個のテーマについて練習しました。時間はそれほどありませんでしたが」

 「グラウンド外では選手と本当に多くのビデオミーティングをして、個人のビデオも用意しています。もちろん、グラウンド上の準備期間がたくさんあればうれしいですが、何人かの選手は1日か2日、余分に時間がほしいです。メディカルスタッフは疲労回復に毎日努めています。私も欧州と日本を移動してきますので、私の回復具合もよく分かっていますし、経験上、回復するのは簡単ではない(のは分かっている)。モチベーション、戦う意識ではすごく信頼しています。サポーターも助けてくれると思っています」

 (自ら切り出し)「我々のオリンピック代表の選手、メダリストたちが、国旗にこのようなサインをしてきてくれました。(サイン入り日の丸を披露)これは美しいプレゼントですね。選手たちはモチベーションがかなり上がっています。簡単ではないですけど、UAEにとっても簡単ではないでしょう」

 -明日は勝利が一番だと思うが、攻守でテーマにしていることはあるか。

 「(合宿中にも)戦術のトレーニングをしたが、1時間2時間と戦術の話はできます。守備についても攻撃についても。そのためには時間がたくさんかかります。それは選手にしゃべろうと思います。(戦術については)かなり細かなディティールを突き詰めています。試合に関しては小さなディティールが違いをつける。戦術面であろうと、フィジカル面であろうと、メンタル面であろうと大事。メンタル面も一つ、重要な要素になるのではないでしょうか」

 -現行の最終予選では初戦を落として最終予選を突破したチームがない。初戦の重要性をどう考えるか。

 「そのこともすべて把握しております。シンガポール戦でも我々は経験したわけです。フットボールではすべてのことが起こりうる。たくさんのことが前もって予測できない。そういったことも含めてフットボールは面白いスポーツと思います。我々にとって大事な一歩になります。そしてこの試合に勝って、タイにも勝つのが我々の希望、目的です。2試合を勝ちにいかないといけない。相手はプレゼントはくれないのでとりにいかないといけない」

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