ハリルJ、メダリスト魂で初戦勝つ!内村ら35人が日の丸に応援メッセージ
「W杯アジア最終予選、日本-UAE」(1日、埼玉スタジアム2002)
サッカー日本代表は31日、W杯アジア最終予選初戦となるアラブ首長国連邦(UAE)戦に向けて、試合会場の埼玉スタジアムで冒頭15分間を除く非公開練習で最終調整を行った。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、公式会見の席に、リオデジャネイロ五輪の日本人メダリスト35人から応援メッセージが書かれた国旗を持参。「勝つためのすべてにトライする」と必勝を誓った。
“オールジャパン”で何よりも大事な初戦の勝利をつかみ取る。公式会見のさなか、ハリルホジッチ監督は立ち上がり、おもむろに日の丸を掲げた。
「五輪メダリストたちが、国旗にこのようにサインをしてくれた。これは、かなり美しいプレゼントだ」。強力な“援軍”の存在を誇らしげに語った。
体操男子団体、個人総合金メダルの内村航平、柔道男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋や、卓球男子団体銀、シングルス銅の水谷隼ら35人のメダリストから、それぞれ代表チームへの激励メッセージが添えられている。もともと、中継するテレビ朝日の応援企画の一環だったが、実物を見た監督が感激。今合宿の前に寄贈してもらったという。
練習前のミーティングでは、選手たちの前で「これが何かわかるか?五輪メダリストのサインだ!!」と掲げてみせた。現行の32チーム出場となった98年W杯アジア最終予選以降、初戦に負けたチームが本大会に出場した例はない。メダリスト魂を注入され「選手たちの意欲はかなりあがっている」と打ち明けた。選手たちも「競技は違えど、世界と戦っている人たち。力強い」と歓迎した。
試合への緻密なアプローチも崩していない。メンバーがそろったのは試合2日前。長期合宿で臨むUAEに比べ、準備期間は短いが映像を用いたミーティングを繰り返すなど手を尽くしてきた。
「(タイ戦も含め)2試合勝ちにいく。明日は超満員と聞いている。簡単ではないが、このチームには(勝つための)クオリティーと十分な経験がある」。日本の力を見せつけて、中東の難敵を粉砕する。