ハリル日本6大会連続W杯出場に暗雲 最終予選初戦負けで突破例なし
「W杯アジア最終予選、日本1-2UAE」(1日、埼玉スタジアム2002)
サッカー日本代表は本田圭佑の出場したW杯予選では7試合連続となるゴールで先制したが、ハリルの2得点で逆転され、痛恨の黒星発進となった。最終予選がホーム&アウェー方式となった過去5大会のアジア最終予選では、初戦で黒星のチームが予選を突破した例がなく、6大会連続のW杯出場に暗雲がたれこめた。
日本は4-3-3。ダブルボランチは長谷部と、A代表初出場となった大島僚太が組んだ。前線は左から清武弘嗣、岡崎慎司、本田。トップ下に香川真司が入った。
前半11分、清武のFKに対し、最も遠い位置にいた本田はゴールから遠ざかりながらマークを外す。落下点に入ると上半身をめいっぱいに使ってヘッドを決めた。
順調なスタートかに見えたが、同20分、DF吉田がエリア付近で相手選手を倒しFKを献上。これをハリルが鋭く落ちるシュートをゴール右上に放ち、GK西川の手をはじいて得点した。
日本に悪夢が訪れたのは後半9分。直前のプレーで長谷部のボールロストからハマディにエリア内でキープされ、最終的には大島のチェックがファウルを取られてPKを献上。ふわりとしたキックでハリルに決められて勝ち越された。
日本は判定にも泣かされた。後半32分、浅野のシュートが相手GKの手をはじいて決まったかに見えたが、主審の判定はノーゴール。直後のリプレイ映像では完全にゴールラインを割っているように映し出していただけに日本サポーターからもため息が漏れた。