金崎 代表復帰の可能性“反抗的態度”で落選もクラブ内で解決済み

 「W杯アジア最終予選、タイ-日本」(6日、バンコク)

 サッカー元日本代表のFW金崎夢生(27)=鹿島=が、W杯アジア最終予選のイラク戦(10月6日・埼玉)、同オーストラリア戦(同11日・メルボルン)で代表復帰する可能性があることが6日、分かった。8月20日のリーグ湘南戦で途中交代に激高。鹿島・石井監督との握手を拒否するなどした行動が日本代表・ハリルホジッチ監督の逆鱗(げきりん)に触れ、懲罰的に代表落ちとなった。しかし、クラブ内でも既に解決していることから、日本協会側は招集に支障がないとの見方を示した。

 金崎が代表から落選した原因となったのは、8月20日のリーグ湘南戦。途中交代を命じられた際に不快感を示し、チームを率いる石井監督との握手を拒否。ベンチに下がった後も激高状態は収まらず、指揮官に詰め寄るシーンがあった。

 これに反応したのがハリルホジッチ監督。同月25日の代表メンバー発表時には「受け入れがたい行為。日本代表の候補選手が、あのような態度を取ってはいけない。あれが若い選手の例となるのか。これはA代表の基準として、全選手に伝えたい」と苦言を呈し、代表メンバーから落選させたことを明かした。

 ハリルは、反省を促す期間については目前のW杯予選が迫っていることを理由に「先のことは全く考えていない」と語っていたが、協会幹部は「監督が怒っているのは行為そのもので、金崎本人がどうということはない」と代弁。その上で「鹿島でも謝罪も済ませて終わったこと。またバンバンとゴールを取れば、復帰することはある」。“退学”ではなく、“停学”だったことを明かし、既にみそぎは済んでいるという考えを示した。

 10月のイラク、オーストラリアとのアジア最終予選2戦に関しては、金崎のほかにも前線の顔ぶれが変更される可能性もある。ハリルホジッチ監督は、今遠征の予備登録メンバーに元代表FW斎藤(横浜M)をリストアップ。協会幹部は「対戦国に合わせた選手を選ぶやり方もある」と話す。大柄なオーストラリア守備陣をかいくぐるためには、細かなタッチと初速から速いドリブルが持ち味の斎藤はうってつけの人材で、抜てきする可能性は十分にありそうだ。

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