C・ロナ、イライラ募らせる レアルほろ苦ドロー
「スペイン1部リーグ、ラスパルマス2-2レアル・マドリード」(24日、ラスパルマス)
首位レアル・マドリードがリードを守れず、終盤に同点弾を献上、勝ち点1の追加というよりは限りなく2ポイントを失う形になった。
試合終盤、交替でベンチに退いたFWクリスティアノ・ロナウドの感情を押し殺した表情がすべてを象徴するかたちになった。チームの看板選手は見どころを作れないまま71分に交替。その後にチームが許した同点弾をベンチで見届けた。
FWベンゼマが挙げていた勝ち越し点は、ロナウドのシュートを相手ゴールキーパーがはじいたもので自身が決めてもおかしくなかった。それ以外にも得点機はあっただけに、イライラを募らせていた様子。71分に交替を告げられた時点でも表情を曇らせ、うつむき加減でベンチのジダン監督と握手をした。実の母が「決して下を向くべきじゃない」と自身のツイッター上で息子を叱咤激励するほどの落胆ぶりだった。
試合後、ジダン監督はほぼ常時フル出場しているロナウドを交替させた点について、「火曜日にはまた(チャンピオンズリーグの)試合があり、いいタイミングだと考えた。彼はいつもプレーしたがっているが、私は選手のことを考えなくてはならない。選手に休みを与えなくてはならなかった」と説明した。
起用が裏目に出た感はあるものの、継続してプレーしたことで3週間の戦線離脱となったFWメッシ(バルセロナ)の例もある。さらに年末には日本でのクラブワールドカップに参加するなど、年間の消化試合は確実に増加するため、これまで以上にエースを含めた選手起用に慎重さを期していることをうかがわせた。