本田が強気発言連発 「向こうもビッグネーム減った」
「W杯アジア最終予選、豪州-日本」(11日、ドッグランズスタジアム)
サッカーのW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に臨む日本代表は8日、開催地メルボルンに到着し、現地で初練習した。6日にイラクと戦い、その後は長距離移動もあったため、同戦に出場したメンバーは軽めの調整となった。6大会連続のW杯出場に向け、同組内で最大のライバルとなる一戦を前に、FW本田圭佑(30)=ACミラン=は強い意気込みを示した。またMF清武弘嗣(26)=セビリア=は、屈強なフィジカルを持つ相手への“じらし攻撃”の有効性を説いた。
これまで己を支え続けた強い自信は、折れてはいなかった。夕暮れが迫り、気温がどんどん下がっていくメルボルンの空気を、本田の強い言葉が切り裂いていく。「このオーストラリア戦で勝つか、負けるか引き分けるかで(W杯に向けた戦いは)大きく変わってくる。ここにかける思いは、みんなあるんじゃないか。ある意味、決勝ぐらいのつもりで戦わないと」
負けるイメージは持っていない。過去のW杯予選では4分け2敗と未勝利。さらに、メルボルンでのオーストラリア戦は過去4戦全敗と不穏なデータがつきまとう。本田自身も6日のイラク戦では精彩を欠き、4本のシュートを放ったが無得点。途中交代という悔しさを抱えた。
ただ、前回の最終予選時に2戦で1得点1アシストと結果を出し、過去、出場した試合では無敗の相手でもある。それだけにマイナスデータはどこ吹く風。「向こうも世代交代して、ああいうふうに長年引っ張ってきた選手がいなくなって。でも、ビッグネームは減ったなという印象」と、恐れる様子は皆無だ。
南半球で高緯度のメルボルンの気候に本田も「こんなに寒いとは予想していなかった」と苦笑い。試合当日の開催時刻も、気温10度前後が予想されるが「どっちかというと寒いのは好き。モスクワに3年もいたし。この中でサッカーする方が、わりと動ける。僕個人としてはやりやすい」。自らの価値をピッチで示し、屈強な“サッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)”を打ち破ってみせる。