ハリル監督 GKは「190cmないと」初選出196cm シュミットに熱視線
GKを対象としたサッカー日本代表候補合宿が17日、大阪府堺市内で始まった。精力的に指示を送ったハリルホジッチ監督(64)は「190センチないといいGKとは言えない」と断言。初選出された196センチのGKシュミット・ダニエル(24)=松本=は「サイズを生かしたプレーを見せたい」と意気込んだ。合宿は19日までの3日間で計4度のトレーニングを予定。ルヴァン杯決勝で120分間プレーした西川周作(浦和)と東口順昭(G大阪)は18日午後のトレーニング後に離脱する。
世界基準のGKレベルの底上げを目的に開催された初の試みで、「長い間考えていた」というハリルホジッチ監督悲願の合宿がついに幕を開けた。
指揮官は早速「私はフィジカルを重視する」と冒頭のミーティングで明言。取材エリアで理想のGKを問われると「190センチないといいGKとは言えない」と断言した。招集した6人中190センチ台は2人しかいないにもかかわらず、180センチ台のGKの活躍は「かなり困難」と再び断言。オーストラリア戦で高さに苦しんだことやFKでの失点が多いこと、世界の強豪国の流れを理由に挙げた。
熱視線を送ったのが196センチのシュミットだ。米国人の父と日本人の母を持ち、Jリーグで2番目の長身。初選出の24歳は「新鮮な練習で楽しかった」と笑顔を見せた。
「監督が求める以上、チャンスと思ってより実力をつけて、早く使いたくなるようなGKに成長したい。サイズを生かしたプレーを見せたい」とシュミット。天から授かった武器を最大限アピールする。