浦和強すぎる!6連勝、勝ち点73、23勝記録ずくめの第2SV!
「J1、磐田0-1浦和」(29日、エコパスタジアム)
浦和が敵地で磐田を下し、6連勝で最終節(11月3日)を残して第2ステージ(S)優勝を決めた。浦和のステージ優勝は昨季の第1S以来3度目。MF武藤雄樹(27)が後半27分に決勝ゴールを挙げた。浦和は年間勝ち点でも首位に立ち、川崎が2位。年間1位決定は最終節に持ち越された。J1残留争いは、年間16位の名古屋が神戸に完敗し、14位の甲府、15位の新潟も敗戦。13位磐田までの4チームがJ2降格の可能性を残して最終節を迎える。
記録ずくめの優勝だった。06年以来10年ぶりのリーグ戦6連勝で第2Sを制した浦和が年間勝ち点73に到達。優勝した06年と昨年の72を上回るクラブ史上最多勝ち点を記録した。年間23勝も06年を上回るクラブ史上最多勝利数となり、数字上でも強さを証明した。
勝負を決めたのは背番号9だった。0-0の後半27分、ニアに走り込んだMF武藤がMF駒井の右クロスに170センチの小さな体をひねりながら頭を合わせ、ファーサイドのゴールネットを揺らした。今季から浦和のエースナンバーを背負う。リーグ戦2試合ぶりとなる今季8得点目に「いいコースに飛んでくれた。入ってよかった。重圧の掛かる試合で決めたいと思っていたので、一つ自信になる」と声を弾ませた。
後半開始前の円陣が解けた直後、DF槙野が武藤に歩み寄った。「点を取りたいか。今日はお前が点を取る番だ」と身ぶり手ぶりを交え“おまじない”を掛けた。「それが結果につながったのかな」と苦笑いする武藤に、槙野は「見事に点を取ってくれた」とご満悦の表情だった。
優勝決定の瞬間、選手は小さくハイタッチを交わすだけで、派手な喜びは一切なかった。目指すべきは年間勝ち点1位、そしてチャンピオンシップ制覇。クラブとサポーターの思いは一つだ。最終節の横浜M戦(埼玉)に勝てば、18チーム制となった05年以降のJ1年間最多勝ち点と同最多勝利数を更新する。「次の試合を浦和の日にしたい」と槙野は勝利を誓った。赤く染まったスタジアムで“真の王者”となる。